日本の教育理念「生涯学習」って

日本の教育理念は生涯学習

教育基本法第三条には、日本の教育における理念は生涯学習であると明記されています。

第一章 第三条(生涯学習の理念)国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
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では「生涯学習」っていうのは何のこと?

ここに出てくる「生涯学習」

生涯にわたって学習することか・・・と、多くの人は、その文字から推測するかと思いますが、ここで少し誤解が生じやすいのが「学習」という言葉。

「学習」と言って思い浮かべるもの。

人によってそれらは異なるでしょうが、学習という概念そのものが、もしかするとまた、学校教育において行われる学習=学習と認識している人も多いのではないかというのが、一つの考察であったりします。

学習というのは、文字通り、学び習うことでありますが、さまざまな意味を持つ言葉でもあるので、一度、調べてみるとおもしろいかもしれません。

生涯学習の理解としてその「学習」の定義は

生涯学習というのは、一言で言えば、生涯にわたる学習でありますが、定義としては、

主として意図的に行われる活動の中で生じる意識・考え方や、行動の仕方の変化、あるいはその過程
意識・考え方の変化には、新たな知識を獲得すること、考えが変わること、さらには考える道筋が変わることなどが含まれる。また、行動の仕方の変化には、人間が生活の中で行っている様々な行動の仕方の変化がある。
引用参考:生涯学習概論-生涯学習社会の展望―新版(浅井経子編著)
生涯学習の分野では、「主として意図的に」という断りが入ります。無意識的なものや偶発的な意識や考え方の変化は基本的には含めないとしていて、特に教育行政においては、生涯学習は「各人が自発的意思に基づいて行うことを基本とする」ということも言われています。

ここまでを整理すると日本の教育理念生涯学習とは

一人一人が、自分を知り、自分の中にある素敵な部分を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において、学ぶこと、主として意図的に(自発的意思に基づいて)行われる活動の中で生じる意識・考え方や、行動の仕方の変化、あるいはその過程が尊重され、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現をみんなで図ろう!!

っていう感じになりませんか。

この「人格を磨き」っていう言葉も、きっと解釈によっていろいろと言われる表現かとも思いますが、「磨くこと」ができるのは、そこに「ある」から磨けるわけで、この表現は「あるよ」って言ってるように捉えられるように思えて、

ないから補おう、ではなく、自分の中にあるもの(自分の中で育まれるもの)を大事に磨こう、って、最初から「ある」前提の話しの表現だから、本当にそうだよな、と納得したりしています。

言葉尻をとれば、どんなふうにでも解釈できますが、自分は、可能な限り両サイド、または多方向から見て、その中でも気持ちの良い捉え方ができたらいいなと思っているので、そんな意味じゃないよとか、そんな意図もないよ、というご意見があるのも受けとめます。ここに書いていることは、あくまでも、自分なりの解釈ということで、ご理解ください。

 

教育理念の生涯学習、またその社会の実現というのは

言葉上の理解と解釈においても、また現状の確認や方向性としても、1人1人が今一度、これらを知り、そこから現実と未来を考えるというのが大切なように感じます。

みなさんは、いかがでしょうか。

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