【だめじゃない。方法はある】
いつもそう思っているし、
そして自分自身も、そうやってやってきた。
私の中で大切なことの1つ。
2年前に書いていたのをそのまま転記します。
今は、さとう式リンパケアの
フレクサーソックスというのがあるんだけど、
これは、まだそれがなかった頃のお話です。
長女が小学生の頃、
「足に輪ゴム」を教えました。
足に輪ゴム・・・
さとう式のセルフケアの1つ
(と言っていいかな)。
輪ゴム1本で、
身体が整うから、
子どもたちも大喜び。
力を入れようとしなくても、
自然に力が出るし、
実際に走ってみると、
めっちゃ走りやすい。
運動会前だった長女は、
クラスの何人かと、
数週間、当日まで
それぞれ輪ゴムをつけてみることにしたようで。
・・
運動会当日の短距離走。
その中の1つのレースで、
すっごくうれしそうに
走ってくる男の子が印象的で。
多くの子が走ってくるので、
そうそう全てを覚えているわけではないんだけど、
何だか、とても惹きつけられた。
・
種目の合間に、
長女のところへ行ったとき、
一人の男の子が、
「あ、○○○のお母さん!」
と声をかけてきた。
「ぼく、短距離走1位だったよ」
と、言うその子の顔を見て、
さっきのレースで印象的だった男の子だと気がついた。
「あー、見てたよ」と、私。
とってもうれしそうな顔のその子。
その顔を見て、
「よかったね~」と、私。
「うん!」と、
またとびきりの笑顔。
・
運動会が終わり、
帰り際、その子がまた、私の方へ来て、
「○○○のお母さん、ありがとうね」
と、言った。
何にありがとうなのか、分からなかったけど、
わざわざ来てまで、
そう言ってくれたのがうれしくて、
「私の方こそ、ありがとう」と、伝えた。
・
家に帰り、ふと気になって、長女に、
「一緒に輪ゴムやった子って、誰だった?」と、尋ねた。
その中の一人に、
さっきの男の子がいた。
「あー、お母さん、
●●ちゃん(その子の名前)、
めっちゃ喜んでたよ。
お母さんのおかげだって、
言ってた」
「ん?何?」と、思ったので、
いろいろ聞いてみたところ、
・・
その子は、運動苦手なんだって。
やりたいんだけど、
身体のことでうまくできなくて、
いつも笑われたり、
やめさせられたりするから、
もうやらなくなって、
体育とか、ふざけて、
笑ってて、やらないよ。
でも、輪ゴム何?なに?っていうから、
一緒にやろうって教えた。
で、今日は、めっちゃ走れたんだって。
・・
それを聞いて、
あの時の顔と、
あの時のありがとうの意味が
わかった気がした。
うれしかったんだね、
だから、走りながら、
あんなにうれしそうな顔してたんだね。
何とも言えない気持ちになった。
・・・
私、いつも思っていた。
そうかな?
何か方法があるんじゃない?
合う方法が見つかってないだけじゃない?
違う角度から見たら、何かみつかるんじゃない?
教員時代も思っていたこと。
私の人生でもずっと、
そう思って探してきたこと。
そして、今も思っていること。
周りのみんなにそうだと言われなくても、
自分で自分のことを信じられなくなって
あきらめかけようとしていても、
もうあきらめたと思ってしまっていても、
自分で自分を信じられるようになるまで、
自分で自分を大切に思えるまで、
ともさんは、伝え続けるよ。
「だめじゃない。方法はある」
・・・
この話は、思い出すたびにいつも
原点に戻れる大切な出来事の1つでもあります。
・・・ありがとう。